「さすがに今回は見送ろうか」
主催者の口から、初めて聞いた弱音。
三十路を目前にした僕たちは、それぞれの人生を歩み出していた。仕事、恋愛、結婚…… 縁遠いモノもあれば、離れたくても離れられないモノもある。忙しい生活を送り、すっかり「文学」できなくなっていた。
ふと誰かが口にした「僕たちに足りないモノは何だろう。」
愛、お金、休息、車、猫…… 無数に挙がった足りないモノの中で、僕らみんなが見失いつつあったモノ……
今回は、「家族」をテーマとした冊子を頒布します。
冊子が無事仕上がるかどうかは、まだ不明ですが、まあ、たぶん、いつものように当日午前6時には刷り上がることでしょう。文学フリマで僕らの「家族」と会ってください。(外面と中身の一致は保証いたしかねます。)
概要
開催日 | 2016年5月1日(日) |
場所 | 東京流通センター 第二展示場 |
ブース | 第一展示場 B-28 |
サークル名 | 大文妄 |
タイトル | 「君に贈るアガペー」(妄点 vol.11) |
頒価 | 50円 (50円硬貨を準備していただければ幸いです) |
第22回文学フリマでは、頒布冊子「妄点」は記念すべき第10号。
大台に乗ったぼくらの冊子は、きっと5/1(日)のTRCで頒布されていることでしょう。
原稿紹介
今回の号で収録されている作品たちから、ほんの少しだけ紹介したいと思います。
「雪の降る街」井上大和
耳が凍りつくような青い静寂が、僕の眼前にに永遠の時間を投影している。
「二つ目の実家」 えむばーど
ふらりと入った居酒屋があった。
「人柱と精神科」菱野隆弘
お世辞ではなく、しかし身内贔屓ではあるかもしれないが、うちの姉ちゃんは可愛いと思う。
「猫エッセイ(仮)」えむばーど
文フリ前日16:00現在、絶賛執筆中!!
「猫といっしょ」やおいやおい
猫だ。今年三歳になる。僕が大学浪人中に飼い始め、目も開かない頃から育てた。
「家族の肖像」ぺたへるつ
「ちょっと、でかけてくる」そう言い残して、父は遠く離れた九州へと旅だった。
状況
11/22(火)
11/22(火)16:40、太陽村印刷所上空は、やや曇り。
「猫エッセイ一つ書きたいとは思っていたけど、間に合うかなぁ……」
「隣の県まで夕飯行ってくるけど、現実逃避じゃないよね……」
主催者がいつになく弱気になっていますけれども、たぶん、大丈夫!
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